東京大学UNiTeの取り組み〜横山果南さん〜

国際協力に関心を持ち、活動されている方の声を寄稿形式で掲載していきます。今回は、東京大学に通う横山果南さんよりご寄稿いただきました。彼女が国際協力に持ったきっかけや、サークルでの活動などが書かれています。ぜひお読みください!

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こんにちは!

東京大学2年の横山果南です。私は大学でサークルの代表を務めています。今回は、国際協力に興味をお持ちの読者のみなさんに、私たちがサークルで注力しているプロジェクトについてご紹介したいと思います。

 

私が国際協力に興味を持ったきっかけ

プロジェクトをご紹介する前に、なぜ私が国際協力に携わりたいと思うようになったのかをお話ししたいと思います。

 

物心ついた時から私の将来の夢は教師になることでした。素敵な教師との出会いに恵まれ、教育を受けるということは、未知のものに出会い、自分の世界が広がるということ、と子どもながらに感じ、それを教育の大切さと捉えていたからでした。中学3年生の修学旅行のプログラムの一環で見た、同年代のマララ・ユスフザイさんの演説に感銘を受けた私は、発展途上国の子供たちに質の高い教育を届けることを将来の目標にしました。教育を受けられるということは当たり前のことではなく、むしろそれだけで恵まれているという現状、世界には教育を受けられない子どもたちがたくさんいるという事実に大変なショックを受けたのです。それから教育学部に入ろうと東京大学文科三類に入学しました。

大学1年生の夏休みに参加したゼミ「国連と文化」が大きな転機となりました。国連総会を控える9月にニューヨークの国連本部に行き、実際に職員として世界の第一線で活動している方々からお話を直接聞けるというとても貴重な経験ができました。岸本華果さん(https://bit.ly/2DRA5rA)はこのゼミに参加した仲間です。帰国して何か実際に行動に移したいと思った私は、そのゼミの先輩方が立ち上げたサークルに所属し、活動することとなりました。それが、私が今代表をやらせていただいている東京大学UNiTe(https://www.facebook.com/unite.sdgs/)です。

 

東京大学UNiTeの取り組み

東京大学UNiTeは、国連(UN)と東大(UT)を結びつけ (unite)、より多くの人に国連の活動に興味を持ってもらいたいという思いで立ち上げられました。今年で3年目を迎えます。「誰一人取り残さない」世界を目指す『持続可能な開発目標(SDGs)』をはじめ、様々な国連のプライオリティーに対して、文化・芸術を用いた活動を行なっています。国際協力は、物資・資金援助や技術支援などが主流ですが、このようなやり方ではリーチできない部分があるのも事実です。私たちは文化・芸術は多くの人の心にメッセージを届けることができると考えています。国際機関の方々との出会いに恵まれて2018年6月には日本ユニセフ協会の高円宮承子女王をお迎えする講演会を開催したり、大学の文化祭で子ども向けのワークショップを行ったり、大学図書館での展示を行ったりしています。

ここでは東京大学UNiTeの二大プロジェクトをご紹介したいと思います。

 

まずひとつ目は、EMPOWER Projecthttp://empowerproject.jp/)です。このプロジェクトは、助けが必要な人が自分の状況を開示して助けを求める(ex. マタニティマークやヘルプマーク)とは逆転の発想で、誰かの力になりたい人が協力したい気持ちを表す「協力者カミングアウト」を推進しています。「マゼンタ・スター」というマークが目印で、マークの認知度を上げるべく、様々なベントを企画して活動を行なっています。

 

二つ目は、若者のためのウェブ・プラットフォームであるボイス・オブ・ユース JAPANhttps://voiceofyouth.jp/)の運営です。私たち学生によって構成された事務局を中心に、UNICEF東京事務所、日本ユニセフ協会と協同しながら運営しています。UNICEFが設立した「Voices of Youth」というサイトの日本版を作ろうというアイデアから生まれたものです。2018年10月10日にローンチされます。ぜひご一読ください!

 

国際協力に携わりたい人へ

 

国際協力に携わりたいと思う人の中には、もしかしたらどんな問題にどのような方法でアプローチするかまですでに自分の中で決めている人もいるかもしれません。しかし、将来どのような形で国際協力に携わるかに見通しが立たない人も同じようにいると思います。そのような人へメッセージを送りたいと思います。

 

私は、自分が少しでも興味を持ったことに対しては積極的に取り入れることを心がけています。一見関係がなさそうに見えることも将来どんな形で結びつくかわからないからです。

 

例えば、私は教育学部に入ろうと文科三類に入学しましたが、現在は医学部医学科に進学が内定しています。最初に描いていたものと全く違う分野に進学しようと思ったきっかけは国連WFPの学校給食プログラムについて知ったことがきっかけでした。

 

国連WFPは世界の子どもたちに朝食や昼食を提供しています。学校給食によって子どもたちの健康状態が改善されるのはもちろん、親が子どもの登校を促すきっかけとなったり、学業成績が上がったりという報告までもあります。一方で、世界の子どもたちの健康を改善するカギは、教育が握っていると言われています。しかし、残念なことに健康状態の悪い子どもはそもそも学校に通って教育の機会にありつくことはできません。つまり、健康と教育は相互依存の関係にあります。

 

この関係を見出してから、私は健康と教育という2分野の架け橋になりたいと思うようになりました。例えば健康状態が悪く教育を受けられない子どもたちに栄養面から支援し、教育を受けてもらう。そして、栄養・衛生・健康について学んでもらう。また給食目当てでも学校に来る子どもたちに健康診断を受けてもらう。健康と教育はお互いにポジティブな効果をもたらしそうです。

 

これはきっと視野を狭めていたらできなかったことだと思います。自分の直感を大切にして、面白いと思ったものに対してがむしゃらに取り組んだからこそ、やりたいことが見つかったのだと思います。

 

最後に、今まで活動してきて強く思うことは、自分と同じように国際協力に携わりたいと思っている人たちと繋がりたいということです。この国際協力ネットやボイス・オブ・ユース JAPANはそのプラットフォームとなるかもしれません。

 

一人でできることはたかが知れています。しかし、様々な分野の人と繋がり、お互いの持っているものを十分に発揮できれば、複雑な問題を解決できるかもしれません。これはとっても素敵なことです。ぜひ皆さんも視野を狭めず、目の前にあるチャンスを掴んでみてください

 

最後までお読み下さりありがとうございました!