フェアトレードの商品を買って生産者を応援しよう

途上国における生産者の搾取問題

私たちの生活のなかには甘くて美味しいチョコレートや、豊かな香りを楽しめるコーヒー、手ごろな値段で楽しめるバナナなどが当たり前のように売られています。

 

もっとも、これらの主産地は南米やアフリカ、東南アジアなどの遠い国々です。それなのにバナナは1房100円程度で売られているなど、遠い国からやってくるのになんでこんなに安いのだろうと思ったことはありませんか。

 

そこには低賃金で農作業をさせられる、作物を安く買い取られるという途上国の農民に対する輸入業者や買取業者による搾取の現実があったのです。

プランテーション栽培や人身売買の現実

社会の教科書にも出てくるバナナのプランテーション栽培ですが、ここでは低賃金で雇用される労働者と大量の農薬が大量生産を支えています。農薬や化学肥料によって環境が汚染されるうえ、劣悪な労働環境で体を壊す方も少なくありません。

 

また、甘くて美味しいチョコレートの原料であるカカオの栽培においては、貧しい家庭の子どもたちが労働者として売られるなど、人身売買も社会問題化していました。

公平で公正なフェアトレードで生産者を応援

こうした現実に目を背けることなく、低賃金で働かされている労働者や安く買い叩かれている生産農家を正当な価格での買取によって支援しようという動きがフェアトレードです。

 

発展途上国への寄付や援助という形ではなく、実際に生産したものを適正な価格での購入を通じて支えるもので、仲介業者などを介さず、フェアトレードを推進する業者が直接仕入れを行うケースも少なくありません。

 

農薬や化学肥料などを使わない環境に優しい農法や有機栽培の推進を図り、またそうした取り組みをする生産者を応援しながら、正当な価格で購入することで、生産者や労働者も満足できる収入が得られるようになります。これによって生活が安定し、子どもたちが学校に通えるようになり、安心で高品質な農作物を作ろうという原動力にも繋がるのです。

 

良質な商品を信頼できる生産者から買えることは、それを実際に食する私たちにとっても望ましいことで、フェアトレードによるWin-Winの関係が築かれます。

ビーントゥバーのチョコレートなどが話題

近年、日本でも人気を集めているカカオ農園から直接、カカオを適正価格で仕入れてチョコレートの製造まで一貫して行うビーントゥバーのチョコレートは、大量生産のチョコレートが1枚100円程度で売られているのに対して、10倍もの価格がするような高級品です。

 

これは単に高級なのではなく、搾取をしない適正価格でカカオを買い取っている証と言えるかもしれません。

 

*参考:「ビーントゥバー(Bean to Bar)とは?東京のおすすめ店6選もチェック!」https://macaro-ni.jp/9398