国際協力と国際交流って何が違うの?

国際協力とは?

国際協力と国際交流は同じような意味に捉える場合がありますが、実際は違っています。

 

まず国際協力ですが、これは発展途上国に指定されている国に対して先進国が発展するための手助けをしたり、紛争によって国内が困窮している国や地域に平和になるための調停を手伝ったり、国内情勢が不安定でそこに住む人が苦労している場合などに安定にするため人的支援や物資支援をしたりすることを言います。

 

これらの代表例として、青年海外協力隊や国境なき医師団などの有名なボランティア団体(※青年海外協力隊は国際協力機構JICAが行う派遣プロジェクトの一環である)が挙げられます。彼らは相手国のニーズに応じて支援活動を実施しているので、活動は多岐に渡ります。紛争終結後間もない国や地域に対しては、専門的な知識を持った人を送り込み、自国での経験・技術を生かして復興支援に取り組みます。他にも教育、保健医療、社会保障などの行政的な制度から公衆衛生、栄養改善など、人間活動に関わる全てが領域と言えるでしょう。ただ、物資を提供するだけではなく、ローカルの人達の問題解決能力や指導力を向上させるなど、人材育成も大事な取り組みの一つです。

 

また、一見見落としがちですが、先進国が発展途上国の平和・安定・発展のために力を貸すだけでなく、その国が自国で生産するのが難しい場合に、他国から輸入という形で助けてもらうことも国際協力になります。例えば、食糧自給率の低い日本が、東南アジアなどから米や麦を輸入していることも、視点を変えれば国際協力と言えます。

 

国際交流とは?

一方、国際交流とは単純に説明すると、まずお互い相手の国についてよく知ろうということです。ますますグローバル化する国際社会において、我が国のことを海外の高校生・大学生に知ってもらうことはもちろん、日本の若者が海外の国のこと知り、興味を持つことは大変重要です。これは何も開発途上国や新興国に限ったことではなく、先進国同士との交流も実施されています。相手国の文化や風習、歴史などお互いに学び合い、相手国について理解し親睦を深めることが目的です。

 

国際協力と国際交流の関係性

では、国際協力と国際交流はどう関係しているのでしょうか。国際協力を行う際には、どのような支援を必要としているかのみならず、その国にはどのような文化が人々に根付いており、どのような思想を持っているか理解しておかなければなりません。そうでなければ、いくら支援を行っても効果が現れなかったり、場合によっては宗教的な対立から国同士の関係が悪くなったりすることも起こり得るでしょう。お互いを尊重した国際協力が求められるのです。すなわち、国際交流があってこそ、国際協力があるのです。