アメリカと日本の寄付文化の違い

国による寄付文化の違い

国によって寄付の文化は違います。今回は日本とアメリカを比べますが、日本においてもアメリカにおいても、寄付という仕組みは存在しています。しかし、全く同じような仕組みになっているわけではなく、日本の寄付とアメリカの寄付との間にはさまざまな違いがあるのです。

 

当然のことながら、日本人として生きている人が寄付をする場合は日本の寄付の仕組みに従うことになるため、アメリカの寄付について知らなくても困ることはありません。とはいえ、他国の仕組みに目を向けてみることで、新たに見えてくるものもあるはずです。

アメリカの寄付文化

一般的に、アメリカ人は日本人と比べて寄付をしているイメージがあります。ニュースなどを見ていても、アメリカの大富豪が多額の寄付をしたことが報道されることが多いです。もちろん日本人の中にも積極的に寄付をしている人はいますが、アメリカ人と比べると少なくなっています。この差が生じる主要な理由は宗教の違いと税金制度の違いです。

 

アメリカではお金を持っている人が、貧しい人に分けて与える事を教義にしているキリスト教の影響が大きいためです。多くのキリスト教徒は、毎週末に教会のミサに行くと、毎週稼いだお金の約10%を献金として教会に渡す事が、経典である旧約聖書の中に記されているが故に、自然と寄付する習慣がつきました。また、税金制度の違いも大きく、アメリカでは寄付を沢山行った人は、その分支払う税金の一部を免除してくれる制度が確立されてます

 

アメリカでは、自治体や宗教団体や学校、科学団体や芸術分野など様々な分野への寄付に対して税金の免除が受けられるのに対して、日本では都道府県や市などの大きな地方自治体や学校や一部のNPO法人など免除される範囲がかなり狭められていて、寄付する先を選びにくくなっています

日本の寄付文化

日本の宗教について、自分は無宗教だと主張する日本人が多い反面、たいていのアメリカ人は特定の宗教を信仰しています。教会に対して寄付をしている人であれば、キリスト教の信者であると言えます。キリスト教の考え方では、積極的に寄付をすることが好ましいとされる面があるため、宗教的な理由でも、日本人はアメリカよりも寄付をする傾向が少ないのです。

 

また、日本ではアメリカに比べ、税制上の免除も受けにくくなっていいます。
というのも、日本では税金の役割の一つを貧富の格差の解消に使われているからです。

 

日本ではお金持ちから沢山の税金を取って、そのお金を使って貧しい人やお金が必要な人の生活を支えるための所得の再分配に使われてます。日本では、この所得の再分配を国家が主導してやっていて、どのように税金を使うのかを国がほとんど決めてきました。つまり、日本では寄付の代わりに、税金でその分を徴収して国が使い道を決めてきたという背景があるのです。

終わりに

アメリカと日本は、宗教・税制の面から寄付の考え方や総量が違います。日本で寄付をする場合は、他国の寄付文化と日本の寄付文化を比べながら、より良い方法を模索するとよいでしょう。